古民家の調査 その2

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 間取りや採寸を終えると次は設備や内観の調査です。特にこういった古い物件は何度か修繕工事が行われているとはいえ電気・ガス・上下水道は必ず行っていいほど不備を抱えていることが多いからです。

 実際、今回の物件も水道管が古い鉛管で白化して脆くなっていて一か所は蛇口を外すときに割れてしまいましたし、水道局がメーターの取り換えに来た時も業者さんが怖くて強く締められないということで手加減していたらメーター取り付け口が漏水して水浸しになっていました。

 電気配線も昔の碍子に取り付けてあり被覆も劣化していました。コンセントも金具が摩耗して緩んでいましたし分電盤の回路数もお店をするには到底足りませんでした。

 よくリフォームやリノベーションは家一軒建てるぐらいかかると言われますがこういったところも含めて考えれば当然のことです。

 俄然やる気が出てきました(笑)

 ものがあるうちは開口部など探してそこから頭を突っ込んで調べる事しかできませんので出来る範囲を調べて図面に書き込み、内観と構造の調査に移りました。

 構造はアカマツ材の3寸の柱と大きさが違う梁、壁は土壁で一部手直しした際にべニア合板を貼っています。間仕切りは襖のみ。部屋は畳敷きで手直しされた台所と廊下部分は床板を貼っていました。

 写真は床の間のある6畳の部屋です。一番奥の柱は大人の腰のあたりまでシロアリに食べられています。また物を置いてある部分も畳ごとシロアリにやられていて書類や書籍なども食べらていました。

 こんな風に各部屋をくまなく調べて再生できるかどうかを検討してゆきます。出来るだけ元の形を維持して予算を抑えたかったのですが、やはり、床と壁、柱は大規模修繕が必要な様でした。
 ちょうどイオン岡山の建築中だったこともあり、建材と人件費はうなぎ上り。こちらの要望通りの計画での工務店の見積もりは住宅1軒分(1400万円)と出ました。そんなお金ないです。

 やはり自分で出来ることはやらなくちゃ。先ずは片付けと解体作業です。

【建物を調べたときの道具】