岡山県飲食店感染防止対策第三者認証事業についての当店の意見

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このたび岡山県が定めた岡山県飲食店感染防止対策第三者認証事業について、当店は認証審査を受けないことにいたしました。

これは岡山県のGoToEat共同事業体を受託する両備ホールディングス社とビザビ社が、県の定めた認証の基準に飲食店が合致しているか一店一店を回って審査・調査・指導し合格すれば県が公的に追認証するというものです。

当店に来た案内によると認証取得のメリットとして、

・県から認証店の利用を促すPRを行います
・認証書やステッカー等をご提供し、ホームページ(共同事業体の)等でご紹介します
・自社のホームページや販促に認証マークの使用や認証取得済み等の起債が可能です

とあります。

正直な意見としてこれのどこがメリットなのか理解できません。

認証店と未認証店の明確かつ大きな差別化はどこにもありません。時短要請なり緊急事態宣言が出れば認証店と言えども休む必要があります。また県がPRすると言ってもいつの時期にどのような媒体でどの規模の公告をして県民に徹底周知するのか書いてありません。バスの横にステッカーを張ったりタウン誌に広告入れるだけで周知できるとも思いません。

また悪意ある店舗が認証済みかのような表現や認証そのものを錯誤させた場合の罰則もありません。

第三者が審査・調査すると言っても基準そのものが最新の医療機関の研究発表に即しているかどうか、また調査員がその調査に習熟した人材であるかどうかも不明です。両社の社員ではなくアルバイトや派遣社員が寄越されることがあっても名刺だけでは判断できません。

それに万が一認証店が感染元となったりクラスターを引き起こした場合の対応も未明瞭です。大丈夫と言って感染したら感染した方に保証するのか、店舗に対して認証取り消しや罰則があるのか、すべてが不明です。

私たち飲食店にとって大切なお客様の健康衛生を守るのは必須です。その為に試験や講習を受けて保健衛生を学び、日々衛生管理に努め安心安全な食事を提供しています。それはこれまでに引き起こされたノロウイルスやO157と言った研究も予防策も十分論議されたものに対してとれる当然の作業と管理であります。

今回のコロナウイルスは変容も早く、感染経路や感染手法も変化著しいものです。一時はもてはやされたアクリルパーティションも設置方法や大きさ、空調の循環方法などによって簡単に仕切り区域外まで拡散することがスーパーコンピュータによるシミュレーションで判明しています。

これらに対して安易に手順や設備をマニュアル化し認証するべきではないと当店は考えます。

もちろんこれまで同様に席数の削減、手指や備品、空間の消毒、感染防止に有効性を持つマスクの着用などスタッフ並びに利用者や出入りする業者の皆様の健康に配慮は続けてまいります。

コロナ禍以降、私たち飲食店の姿がこれまでの飲食を楽しみ、家族や友人とのコミュニケーションを取り、時には子供の誕生を祝い、時には大切な人の看取りを謝し、時には二人が出会い、時には二人が判れ、そんな社会性と文化の創造を伴う大切な活動から、単に栄養補給の為の餌と同じ扱いになっていくのが我慢できません。

利権とも取られる認証事業よりも、より効果的にすべての飲食店に消毒液の一本でも配る方が役に立つと思います。